H30年 AKS療法アドバンスセミナー 第5回(全6回中)実施報告
H30.6月、第5回AKSアドバンスセミナー(東京・大阪:全6回)実施しました!!
AKSアドバンスセミナーは、AKSプロセスセミナー(ベーシック)を受講された方が、さらなる専門性を高めるために、
- 中枢(脳疾患)
- 歩行
- 投球
- 呼吸(胸郭)
- 脊柱生理的彎曲
に対するアプローチを極める究極のセミナーです。
横隔膜機能不全がもたらす機能障害
1)浅い呼吸がもたらす機能障害?
横隔膜が機能しなくなることによる浅い呼吸がもたらす、様々な機能障害について皆で考察しました。
➀不定愁訴
頭痛、便秘、代謝不良、肩や頚のコリがひどい、高血圧、イライラ、不眠、鬱様な気分…
自覚を訴えるが、検査をしても原因が見つからない不定愁訴を呼吸機能から見てみました。
➁姿勢障害
脊柱生理的彎曲の崩壊が浅い呼吸に由来する理由を確認。
➂美容障害
胸郭の扁平化による女性らしいラインの乱れ、循環障害によるむくみ・肌荒れが浅い呼吸によりなぜもたらされるかを新発見!
評価【胸郭×横隔膜×姿勢】
以下の評価を呼吸AKS治療前後に実施。
- 安静時呼吸チェック
- 胸郭×彎曲形態チェック
- 肩甲骨位置チェック
- 胸郭拡張性評価
- 脊柱の生理的彎曲チェック
- 股関節回旋チェック
- 姿勢チェック
胸郭×呼吸筋に対するAKS療法の展開
セミナー後半は、呼吸AKS療法の実技を実施。
1)AKS療法の目的
- ➀不定愁訴の改善
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深い呼吸→呼吸数減→副交感神経優位
- ➁不良姿勢の改善
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胸郭×肩甲骨×生理的彎曲の獲得
- ➂美容障害の改善
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筋ポンプ作用、胸腹腔内圧差による循環改善
2)横隔膜が働きやすいポジショニング
- 【正常な横隔膜機能】
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サイドの腹筋群と底の骨盤底筋群が安定していると腹腔の土台(腹腔内圧が高まり)が安定してボールを押しつぶしやすくなる。
つまり横隔膜が働きやすい環境です。
- 【横隔膜機能不全】
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腹筋群が弱く骨盤底筋群が上手く働かないと膀胱・子宮、直腸などの内臓がしっかり支えられず腹腔が不安定(腹腔内圧が弱い)でボールを押しつぶすことが出来なくなる。
つまり、横隔膜を引き下げることが出来なくなる。
したがって、どのようなポジショニングを取れば横隔膜を最大限に活動させた深い呼吸が出来るかを追求しました。
呼吸筋に対するAKS療法 = 筋細胞リリース
胸郭を最大限拡大させ深い呼吸を得るために、呼吸筋の収縮&伸長性能を高める理論とその方法を学習しました。
呼吸筋に対する筋細胞リリース
横隔膜・外肋間筋・内肋間筋などの呼吸に関与する筋を正常化する方法を学習。
胸郭×呼吸筋セルフトレーニング
僧帽筋下部繊維促通を利用した呼吸筋ストレッチを伝授
呼吸機能に対するAKS療法後の体感&変化
実際に横隔膜機能を改善して頂き、どのような身体の変化があったか感想を頂きました
- Hさん
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【胸郭拡張差/cm】最大呼息時と最大吸気時の拡張差:治療前5cm → 治療後7cm(2cmUP)
【感想】:「楽! 声が出しやすくなった!」 - Iさん
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【呼吸数/min】:治療前15 → 治療後12 (3回減)
【感想】:「呼吸がしやすくなった!」 - Oさん
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【呼吸数/min】:治療前16 → 治療後15 (1回減)
【感想】:「1週間ほどあった頭痛がほぼ解消した!」 - Kさん
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【呼吸数/min】:治療前16 → 治療後15 (1回減)
【感想】:「眠たくなった」※胸郭拡張性拡大(横隔膜活性化)により、深い呼吸が得られ呼吸数が減少することにより副交感神経優位になったと考察する。