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投球障害を科学するProfessionalセミナー!【AKS療法セミナー実施報告】

投球障害AKS集合写真

2019年 AKS療法Professionalコース3回目(全5回中)実施報告

  • 第1回:中枢
  • 第2回:歩行
  • 第3回:投球
  • 第4回:呼吸
  • 第5回:脊柱
投球AKS集合写真2
目次

投球障害に対するAKS療法の展開

ベーシックのAKS療法プロセスセミナーを修了された先生方に新たな専門性を獲得して頂くために、2019年6月29日(土)、6月30日(日)AKS療法Professionalセミナー 3回目:投球障害に対するAKS療法の展開セミナー(東京&名古屋:全5回)を開催致しました。

投球障害を学ぶメリット

今回は野球経験者を始め、トレーナー活動をしている先生、野球には全く興味のない治療家、野球のことを全く知らない女性セラピストなど様々なバックグラウンドの方が参加されました。
思いは違えど投球障害を見れるようになることで、体の使い方、上肢症状への応用、他のスポーツへの応用が期待されます。

先生方がこの投球アプローチを学ぶ目的は?

  • 投球に対しての考え方やアプローチ法を学ぶことで、これに特化した治療メニューを作りたい
  • 今通院してる子達のさらなる指導アップ。野球肩以外への応用
  • 前腕を含め肩の疾患の見立てやアプローチの仕方を学び、今まで対応できなかった疾患や指導ができるようにしたい
  • 投球障害で困っている患者様に貢献して、地域野球の発展に寄与したい
  • 効率の良い力の伝達の動作の獲得に、こちらがどう介入できるのか可能性を知りたい
  • 体幹と上肢の連携した動きと、上肢の筋へのアプローチを習得したい

なぜ、投球をテーマにするか?

私は幼いころから野球が大好きでした! しかし、小学4年の時に深刻な野球肘、中3~高1までは重度のイップスに陥り、投げることに恐怖を覚え、現役時代にそれを克服することが出来ませんでした。

野球が大好きなのに投げることが怖い!
肩や肘が痛くて投げられない!


私と同じように、悲しい思いをしている野球少年は数えきれないほどいると思います!

では、これらをどうやったら回避できる?

  • プロ野球選手の動画を見てマネをする
  • 投球専門のトレーニングをする
  • イップスにならない様思考を変える

昔と違って、今は色んなアプローチがされていますが投球障害が後を絶たないのはなぜでしょうか?

それは、基本的な身体の動かし方が浸透していないからだと思います!

Q.投球の基本動作って何?

ズバリ「rotation(ローテーション)= 回転」です。

大地のパワーを下肢→股関節→体幹→肩→肘→前腕→指→ボールへと効率よく伝道するのは各パーツのrotationの連動です!

この基本動作を元に、各選手の個性が際立てば最高ですね!

また、治療家がこの「基本rotation」を理解すると、障害の原因を容易に特定できるようになります!

投球障害に対するAKS療法の講義内容

基本動作、投球動作の五か条、脳血管障害、facilitationに渡ってお伝えしました。

1.基本rotation動作の獲得

投球動作訓練風景
  • Scapula plane上での肘を支点とした前腕回転
  • 右股関節を支点とした骨盤の切り返し
  • rotationの加速による上肢の連動動作

など、すべてがrotationの連動に成り立っていることを身体で実感していただきました。

2.投球動作の五か条

型にはめるのではなく、身体にとって最も理にかなったrotationを利用した投球動作を実践。

  • 第一条:セットアップ
  • 第二条:正確な捻転の開始
  • 第三条:最大捻転と足部接地
  • 第四条:骨盤(股関節)からの切り返し
  • 第五条:スーパーリリース

先生方、それぞれの投球動作が獲得できてとても勉強になったし、楽しかったです!

3.投球動作の各位相における障害発生とそれに対するAKS療法の展開

投球障害に対するAKS風景

ただ、患部の施術をする対症療法だけでなく、その障害を起こしている根本原因を見抜き正常化し、さらに根本原因を創り出している投球動作の改善まで提案できるスキルを身に付けました。

  • ローテーターインターバルに対する展開
  • SLAP lesion
  • QLSSへの対応
  • 内側及び外側肘障害
  • リリース時の問題

症状は色々ですが、投球障害の根本は肩関節後方組織の固さ、単関節筋の収縮不全に由来することを学習し、動作の改善まで理解を深めました。

投球障害に対する講義を終えて

投球障害に対するAKS風景2

初日は投球動作の獲得、2日目はAKS療法の展開法。2日間真剣に取り組んで頂きありがとうございました!

講義を終えた感想を頂きました!

  • 明日から患者様に施術するのが楽しみ!
  • 結帯に問題がある五十肩外側上顆炎にも応用できるので施術の幅が広がった!
  • プロの動作とアマチュアの動作の違いがなぜ起きているかが理解できた!
  • 身体で投球動作を感じて、理論的にも戦略的に障害を改善する流れを構築できた!

など、これから地域の選手や患者様に貢献して頂けそうでとても嬉しいです・

次回の第4回、Professionalセミナーは!

東京会場で「呼吸障害に対するAKS治療の展開」

AKS療法的な概念があるからこそできる呼吸へのアプローチを楽しみにしていてください!参加された先生方、本当にお疲れさまでした。

投球障害AKS集合写真

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この記事を書いた人

どんな治療をしても治らない痛みの『最後の治療家』、AKS治療スタジオ代表の山内義弘。AKA博田法専門病院で極めたテクニックを更に進化させた『AKS治療』を軸に、全国で『AKS治療プロセスセミナー』を開催中。

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